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7.01.2010

Moss田沼社長から学んでいる事

今日はスノーボードについて田沼社長から学んでいる事を書いてみます。

近年スノーボードの業界でロッカーボードという種類が流行り始めました。
さて、そのロッカーボードっていったいどんな物か皆さんご存知でしょうか?

ロッカーとは…
ノーズとテールのキックの反りです。
ですから正確に言うとノーズロッカー、テールロッカーに分けられます。

キャンバーとは…
ロッカーの反対というイメージを持っている方もいると思いますが、キャンバーとはノーズとテールの間の反りの事を指します。



さてそれぞれの役割は何かというと…
ロッカー…
板を車に例えるととてもわかり易いので…
スピードを追求した車は流線型をしたボディーになりますね。
それは最近のエコカーも一緒。空気抵抗が少なくなる事で効率よく走り、燃費が良くなる。
車は空気の抵抗、スノーボードは雪の上を走るので雪の抵抗を…そう、ノーズロッカーは車で言うフロントボディーの流線型。テールロッカーはリアボディーの流線型に似た役割をしています。
ですからロッカーシステムというのは板の走りに大きな影響を与えているんですね〜。それで走る所が圧雪なのか、それとも非圧雪なのか…

では、キャンバーの役割は?
実はキャンバーとはブレーキシステムが発祥起源なんです。
形状だけを見るとどう考えても雪面に対して逆ぞりしてるんで抵抗がかかる様に見える。平らな方がスピードが出そうですよね。しかしスノーボードは車と一緒でいつでもどこでも思いのままに止まれるから安全に楽しめる訳で、そうでなかったらノーコントロール状態でとても危険ですね。昔キャンバーが無かった時代は安全に止まる事が難しかった。それを改善したのがこのブレーキシステム"キャンバー"と言うシステムなんです。※近年の開発でキャンバーは色々な役割も担っているのであくまでも発祥起源です。

ここからは歴史を…
では誰がこのキャンバーシステムを考えたのかというと、それは"ジェイクバートン"あのバートンの創設者ですね。当時のスキーからヒントを得たようですが…

その昔、まだスノーボード、スノーサーフィンと言う言葉が交差していた以前、いわゆる今のユキイタと何ら変わらない板が主流だった時代、1971年にMOSSの現社長"田沼進三氏"が日本で初めてスノーサーフィンボードとしてテストした板はまぎれも無くロッカーボードだったんです。
それはサーフボードをモチーフにして作られたためです。


"SNOWSTICK TEST NO.1 SHINZO TANUMA"

サーフボードは…


ブレーキをかける必要がないのでキャンバーはありません。
もしくはテールを沈ませてブレーキをかける。


現在のロッカーボードは…
多種多様です。
それは各メーカーが考えるコンセプトによってロッカーの形状が異なるからです。
例えば…
  • グランドトリックをやり易い様に
  • パウダーや非圧雪、不整地を滑らかに滑り易くする様に

など…

SNOWSITCKは…
上の例でいうパウダーや非圧雪、不整地を滑らかに滑り易く、尚かつ圧雪も滑り易い様にロッカーとキャンバーを組み合わせています。
  • 緩く長いノーズロッカーは雪面との抵抗を押さえた形状
  • 反りの弱いキャンバーは雪面との抵抗を押さえ最低限のブレーキシステムを持ち合わせる。
  • テールロッカーはターン孤に左右されるのでそれはまた後ほどに…




と言った感じ。
スノースティックがパウダーや非圧雪、不整地、圧雪で乗り易く感じるのはこのロッカー(ボトム)システムがあるからです。

板選びのヒント
キャンバーのしっかりと入ったオールラウンドボードを主体に、味の濃い、何かの遊びに特化した板をもう一本持つことで楽しみが広がっていくというのが流れです。
要するにロッカーボードはその特化した板の一つの種類ですね。
ロッカーも沢山種類があるので自分の興味のある遊びに合った板を見つけるとまた遊びが広がります。




1 件のコメント:

  1. こんにちは、こちらから質問などさせていただいても宜しいですか?
    サーフィンをやっていて、MOSS Snowstickに興味がある30代の男性です。先日サーファーの友人に58PTというピンテールのモデルを借りて乗ってみまして、かなりいい感じだと思ったのですが、もう少しカチッと切れる感じののり味のものも良いかなと考えております。
    PTはロッカーのモデルなのだと思うのですが、Snowstickでキャンパーのモデルというのはありますでしょうか。
    62SWあたりが、有効エッジも長そうで、しなりそうなスワローテールにも興味があるのですが、こちらはキャンパーだったりしますでしょうか?
    どうぞ宜しくお願いします。

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Snowsurfer Naoto Kotsugai 小番 直人

日本海を望む霊峰"鳥海山"の麓町に生まれ育ち、一年を通して山 海にてサーフィンを楽しんでいる。現在は日本のスノーサーフィンの生みの親である田沼進三氏の元でスノーサーフィンスピリットを継承中。