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10.01.2018

Blends wax ワクシング説明 11/1UP

ページ更新情報

・10/15…携帯用〈ブラシ(ホース)・スクレーパー・ファーイバーテックス〉 使用例

Blends waxが生まれた切っ掛け

 レーシングで世界一を目指しているHayashi waxがフリーライディング専用ワックスとして2015年11月にBlends waxを発売しました。

 私は当初(2012〜14年)Hayashi waxのライダーでした。しかし私は、1/100秒を競う競技者ではないためどうしてもHayashi waxの競技用には違和感がありました。『フリーライダーとしてもっと使いやすいワックスを開発したい!』と考え、Blends waxのコンセプトをHayashi waxに提案。全面的に私の意見をハヤシさんに受け入れていただき『フリーラーダー専用ワックス Blends wax』が発売となりました。現在はBlends waxのブランドエバンジェリスト(伝道者)として肩書を持ち、ブランドのプロモーション、企画開発等に携わっています。


フリーライダーにとって一番必要なワックスの要素とは?

僕の考え
  • 短距離走のレーシングではなく、持久力と瞬発力のフリーライダーワックス
    1/100を競うレースでは無く、いつでもどこでもしっかりと走る
  • 山のトップからボトムまで〜朝から午後まで〜しっかりと走り続けてくれること
    「何種類もワックスがあると分かりづらい・選択ミスすると走らない」単純明快が一番!
  • トリップにでかけた数日間 ホットワックスなしでもしっかりと走り続けてくれること
    「今までは海外にでかけたときでも毎日ワックスを掛けていた」ホットワックスの回数を減らせる!
  • 滑り出したら誰にも負けたくない
    瞬発力だって負けたくない!一切妥協のないワックスを使いたい!
  • できる限りの環境配慮と人体への悪影響に配慮すること
    フッ素など 環境と人体への悪影響をできる限り軽減する



Blends waxについて
 千差万別の雪をたった2種類(Base・Top)でカバーし、持久力に加え瞬発力が高い、環境と人体にも安全配慮が特徴です。


Blends wax 固形
Base waxとTop wax
Blends wax リキッド(液体)Base waxとTop wax
ワックス業界のイノベーションといっても過言ではない〜液体ワックス

How to hot wax INDEX
  1. 前提〜ソールサンディング
  2. なぜワックスが必要なのか?
  3. ホットワックスとは
  4. ホットワックス浸透のイメージ
  5. ワックスの最先端
  6. ベース作り(ベース仕込み)とは
  7. Blendsベース作りの特徴
  8. ワックスの種類
  9. 雪質の種類とワックスの選択
  10. スクレーピングの重要性
  11. トップワックスの使い方
  12. 液体ワックスパフォーマンスと使い方
  13. 携帯用〈ブラシ(ホース)・スクレーパー・ファーイバーテックス〉 使用例 固形・ハイパフォーマンスの使い方
  14. ONLINE STORE
※随時情報をアップしていきます。


1.前提〜ソールサンディング
どんなコンディションでも力強く走るソールを作るために
ソールをサンディングしてこそワックスの性能が発揮されます。購入したままのボードのソールは滑走を妨げる毛羽が立っています。その毛羽を除去せずにベース作りをしても本来の滑走性能は発揮されません。
 僕の経験では〜サンディング後のボードとサンディング無しのボードで同じ量のベースをワクシングしててもその差は歴然としていました。(サンディング後のボードの圧勝)
※サンディングとはソールの毛羽を落とす作業を指します。




2.なぜワックスが必要なのか?
摩擦を抑え滑走性能を高める・ソール材を保護する
 ソールの素材はポリエチレンです。ポリエチレンはワックスを使用せずに滑走を続けると、摩擦により表面が毛羽立ち(白くなってくる)滑走性能が著しく低下していきます。ワックスはソール材と雪面の摩擦を抑え滑走性能を高める役目とソール材を保護する役目を果たしています。


3.ホットワックスとは?
一番効率よくソールにワックスを浸透させる方法 
 専用のアイロンを使い固形ワックスを溶かしてソールに浸透させます。ソールには目に見えないミクロの隙間が空いていて、その隙間に溶けたワックスが染み込こみ、常温になると固まって定着するというイメージです。
必要な道具
  • 専用アイロン、固形Blendsワックス、スクレーパー
Hayashi wax アイロン

Blends スクレーパー
ホットワックス後、余分なワックスをスクレーパーで剥ぎおとします。
その時ソール表面の毛羽も除去するイメージを持つことが大切です。


4.ホットワックス浸透のイメージ
ソールに染み込むワックスを立体的にイメージ 
ソールの素材はポリエチレン、厚さは約1.2mmほどです。このソールに空いているミクロの隙間に溶かしたワックスを染み込ませていきます。


5.ワックスの最先端
最先端のワックス知識と技術を持っている人たちとは!?
ワックスを熟知し上手に使っている人たちはレーシングチューンを手がけているチューンナッパー(僕のバディーでSNOWSURF TUNEを手がけているMasahiko Satoも競技者上がりのチューンナッパーです)もしくは、競技者です。また競技ワックスを製造しているメーカーも先進の技術と知識を持っています。(僕にとってはBlends waxの製造元Hayashi waxです。ハヤシワックスは本気で世界一を目指しています。現在はイタリアのレーシングチューンファクトリーと提携、ヨーロッパ、アメリカ、中国に進出し始めました。Blendsも共に前進していきます!)




6.ベース作り(ベース仕込み)とは
瞬発力・持久力・どんな雪でも対応するソールを作るには!?
 それでは私達フリーラーダーにとって一番必要としている滑走性能をもったソールをできるだけ手間を掛けずに作る方法をお伝えします。

私達が目指すソールとは!
千差万別の雪で瞬発力・持久力をもったソールを
できる限り手間を掛けずに作る・維持する
ベース作り

 ベース作りとは競技者が勝つために行っている作業と一緒です。

通常のベース作り
柔らかいベースワックス(温度帯の高い)
2回ホットワックス 
NF-01(Hayashi wax)
+
中間温度帯ベースワックス 5回ホットワックス 
 NF-02(Hayashi wax)
+
硬いベースワックス(極寒用)3回ホットワックス 
NF-03(Hayashi wax)



Hayashi wax
レーシングフローチャート

 この様にベース作りは合計10回のホットワックスが必要となります。スピード系の競技者でストイックな方は各10回×3回=30回掛けベース作りを行う方も… この作業からも分かる通り、温度帯でワックスが分けられている理由がここにあります。


7.Blendsベース作りの特徴(ベース仕込み)
手間を掛けずにベース作りを!

柔らかく浸透しやすいワックス
超硬度なスピードワックス
定着性を高める粘りのあるワックス

Blends Base wax


それぞれのワックスの性質を壊さずに固形化したことで、ベース作りに今まで10回程度掛けていたホットワックスを3回程度に簡素化することが可能となりました。




8.ワックスの種類
ベースワックスとトップワックスの違い
ベースワックスとは
 パラフィンが主成分。摩擦を抑え滑走性能を高める・ソール材を保護するために使用するワックスで、ベースワックスで下地を作りソールに定着しにくい滑走ワックスの添加材をできる限り長く定着させる効果もあります。パラフィンはソール材(ポリエチレン)と結合はしませんが、ホットワックスすることで内部深くまで染み込ませ定着させることができます。(滑り続けると剥がれてくる)


滑走ワックスとは
 それぞれの雪質(ドライスノー・ウエットスノー・悪雪古雪)に合わせた、スピードの元となる物質が添加されたワックス。主にフッ素、グラファイト、ダイヤモンドなど。


Blendsトップ(滑走ワックス)の特徴

  • 滑りに妥協は一切ない
  • たった一つのトップワックスで、ウエットスノー・悪雪古雪に対応
  • ワックスの選択ミスが少なくなる
 パラフィンに滑走性を持った様々な素材が添加されています。たった一つでトップシーズンのウエットスノー・春の悪雪古雪に対応可能で、ワックス選択に間違いや迷いがほとんどなくなります。

アメリカ環境保護庁 基準を守りながら製造
人体と自然環境にやさしい
 主にフッ素(EPA アメリカ環境保護庁が定める基準値以下を使用)他に様々な添加材がブレンドされていますが、フッ素以外は自然界に存在する安全なものを使用しています。


9.雪質の種類とワックスの選択
(ドライ・ウエットスノー・コーンスノー・悪雪古雪・アイスバーン)

ドライスノー −6℃未満
(Blendsベースワックスを使用)
乾き雪=雪の結晶が壊れていない=トゲが抵抗になる(雪の結晶を思い浮かべてください)=硬いワックスが抵抗を少なくし良く滑る=フッ素は抵抗になる


ウェットスノー 6℃以上

(Blendsトップワックスを使用)
湿り雪=水分で雪の結晶が崩れる=摩擦抵抗が少ないが水が邪魔をする=撥水性が高いワックスが滑る=フッ素が効果的


コーンスノー
(Blendsトップワックスを使用)
ザラメ雪=雪の結晶が崩れている=古雪=汚れが多い=水分が多い=撥水性(フッ素)+静電気除去(グラファイト系=静電気で汚れを拾ってしまう)がよく走る


悪雪古雪
(Blendsトップワックスを使用)
汚れ雪=古雪、黄砂雪、花粉雪、ホコリとゴミ=静電気除去でゴミの付着を最小化


アイスバーン
(Blends ベースワックスを使用)
硬い雪=よく走るが摩擦・抵抗が大きい=ワックスが抜けやすい=ベースバーン(過剰な摩擦でソールが毛羽立ち白くなった状態)になりやすい



10.スクレーピングの重要性

後日アップ


11.トップワックスの使い方
ウエットスノー・コーンスノー・悪雪古雪で使用
事前に湿り雪(気温-6℃以上が目安)とわかるようであればトップワックスをアイロンでホットワックスを施します。

滑走する日の雪質が予想できない時
トップワックスを当日に生塗り
Blendsトップワックスはスタートワックスのように生塗りが可能な高性能ワックスです。
使用方法は後日アップ


12.液体ワックスのパフォーマンスと使い方
固形のBlends waxをそのまま液体化にした次世代ワックス
 液状のワックスを直接ソールに塗り込み乾燥させるとソール内で硬化します。まるでホットワックスをしたように浸透し、硬化することで持続力も非常に高いのが特徴です。



使用方法 
  1. ブラシング
  2. 固形を生塗する。(ハイパフォーマンスワックス使用可)
  3. Liquidをよくシェイクする(混ぜる)
  4. 生塗したワックスを溶かしながら布やフェルトで塗り込む
  5. 乾燥させてコルクで圧着する(こする)
  6. ナイロンでブラッシングする
  7. フェルトで仕上げる(仕上げは塗り込みと別のフェルトが良い)
僕のオリジナルな活用方法を紹介


13.携帯用〈ブラシ(ホース)・スクレーパー・
ファーイバーテックス〉 使用例


生塗り使用ルーティーン

生塗りとは
 その時のコンディションに合わせて固形ワックスを直接ソールに塗り込む方法です。正しく使用することでしっかりとした滑走性を得ることが出来ます。Blneds waxの固形はすべて生塗りに対応しています。
  1. ファイバーテックス毛羽取りで汚れを落とす、汚れの状況によってはスクレーパーも使用
  2. ワックスを均一に生塗り
  3. フェルトは熱を加えるイメージでしっかりとソールにワックスを定着させる
  4. ファイバーテックス仕上げで余分なワックス(ダマになっているワックス)を落とす
  5. ホースブラシで余分なワックスを取り除く
更に詳しくはリンクページで


14.固形ハイパフォーマンスの使用方法
後日アップ


ONLINE STORE
10/12より販売開始
5,000円以上送料無料



Blends スクレーパー 756 円
携帯用 スクレーパー9cm×6cm (厚さ3mm)

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Snowsurfer Naoto Kotsugai 小番 直人

日本海を望む霊峰"鳥海山"の麓町に生まれ育ち、一年を通して山 海にてサーフィンを楽しんでいる。現在は日本のスノーサーフィンの生みの親である田沼進三氏の元でスノーサーフィンスピリットを継承中。