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8.09.2026

だから僕は、また一人で海へ向かう。

だから僕は、また一人で海へ向かう。

今回で3回目。少しずつこの海を知り、少しずつ遊ばせてもらう。

最初にこの海を訪れた日、海で出会ったローカルサーファーのダイさん。

今回も朝、海で目覚めるとダイさんが波チェックをしていた。

一緒に海へ入る。

長めのセットの合間に問いかける。

「天草漁って、いつ忙しいんですか?」

「5月から6月に採るんだよー」

採った天草を天日干しにして、汚れや余計なものを一つずつ手作業で取り除いていく。気の遠くなるような作業。

「天草は、やっぱりところてんですよね?」

「そうそう。コーヒーゼリーや寒天スイーツにもできる。食物繊維も豊富で、体にいいんだよ」

それを聞いて、はっとした。

「ぜひ、購入させてもらえませんか?」

午後。

お天気雨の中、ダイさんの軽トラックの後ろについていく。

細い山道を下り、見えてきたのは昔ながらの小さな漁村。まるでタイムスリップしたような空気が流れていた。

「途中、バイトに向かう奥さんとすれ違ったんだよ」

「お会いしたかった。残念。」

「僕も会わせたかったよー」

そんな会話をしながら作業小屋へ。

乾燥させた天草。一つずつ汚れを取り除く作業台。きれいに袋詰めされた天草。

蒸しっとした作業小屋の空気と田舎の香りに、なぜか子どもの頃を思い出した。

最近、便通があまり良くないという秋田の母へのお土産に。

この海について

今回の旅で改めて感じたことがあります。

僕は仲間と旅をすることが好きです。でも、この海だけは、いつも一人で向かっています。

それは、この場所を大切にしているローカルサーファーへの敬意があるからです。

良い波が立つ場所ほど、そこには長い時間をかけて育まれてきた文化があります。

その文化は、波だけではありません。

人とのつながり。
暮らし。
仕事。
そして、地域を大切に思う気持ち。

それら全部があって、初めてその海があります。

だから僕は、場所を探すことよりも、人と出会うことを大切にしたい。

今回出会ったのは、天草ではありません。

ダイさんご夫婦が大切にしている暮らしであり、その土地に流れる時間でした。

だから僕は、また一人で海へ向かいます。

次に出会えるものを、楽しみにしながら。

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Snowsurfer Naoto Kotsugai 小番 直人

日本海を望む霊峰"鳥海山"の麓町に生まれ育ち、一年を通して山 海にてサーフィンを楽しんでいる。現在は日本のスノーサーフィンの生みの親である田沼進三氏の元でスノーサーフィンスピリットを継承中。