今回はスペックについて解説します。
まず先に
SNOWSTICK はパウダー専用機ではありません。オイラはワンシーズンを SNOWSTICK のみで過ごしています。パウダーでライディング性能を上げるための構造を取り入れていますが、
ゲレンデでしっかりとカービングターンが出来るところに SNOWSTICK の基本特性が秘められています。
さて本題、実はこの スペック というのは板の性能を読み取るのにとても重要な要素が秘められているんです。この スペック をしっかりと読み取れる方はなかないらっしゃらないんじゃないでしょうか。
それではそれぞれの意味から解説します。
| 解 説 |
| O.Length | オーバーレングス:板の全長 |
| R.Length | ランニングレングス:ソール面が接雪している部分の長さ |
| EF.edge | エフェクティブ エッジ:ノーズ最大幅とテール最大幅間の有効エッジ |
| Sidecut.R | サイドカットアール:サイドカーブの半径 |
| Nose/Tail | ノーズ・テールの最大幅 |
| Waist | ウエストの最小幅 |
| Set Back | ノーズ最大幅とテール最大幅のセンター(有効エッジのセンター)からスタンス幅のセンターまでの距離 |
| Stance Width | スタンス幅 |
| PURPOSE | 目的・用途 |
| CONSTRUCTION | 設計構造 |
| CORE | 芯材 |
| RUNNING BASE | ソール素材 |
| SIDE WALL | サイドウォールの素材 |
| SPECIAL REINFORCE | 強化素材:主にグラスファイバー |
 |
| "SPEC図解" |
さぁ〜上記を踏まえて SNOWSTICK ラインナップで比較しやすい{
58PT 58SW 62SW }の3種類を見比べてみましょう。
| 58PT | 58SW | 62SW |
| O.Length | 1580 | 1580 | 1620 |
| R.Length | 924 | 924 | 884 |
| EF.edge | 1016 | 1270 | 1270 |
| Sidecut.R | 8600 | 9800 | 9800 |
| Nose/Tail | 298/276 | 308/300 | 310/292 |
| Waist | 258 | 265 | 262 |
この3本を見比べてみると とても面白いことが分かります。
板を選ぶとき大体の方は O.Length…全長 のみを参考にしていると思いますが、実はそれだけでは情報が乏しいんです。ここが重要なんです実は。
・O.Length…全長 ・R.Length…ランニングレングス ・EF.edge…有効エッジについて
| 58PT | 58SW | 62SW |
| O.Length | 1580 | 1580 | 1620 |
| R.Length | 924 | 924 | 884 |
| EF.edge | 1016 | 1270 | 1270 |
では、この3本の関係を読み取ってみましょう。
・O.Length…全長
58PT = 58SW < 62SW
・R.Length…ランニングレングス:ソール面が接雪している部分の長さ
58PT = 58SW > 62SW
・EF.edge…有効エッジ
58PT < 58SW = 62SW
例えば62SW…
全長が一番長いけどランニングレングスは一番短い。
この意味は全長に対するランニングレングス(実際に走行するソールの長さ)の比率が短く設定しているため、全長のイメージより取り回しやすく作っているということです。
そして有効エッジは58SWと同じで割合的にかなり長い。
特に58PTと比べると250mmも違う。これはテールがSW(スワローテール)形状の為 テール有効エッジの長さが極端に長いからです。
この意味は早く切れ込むターンに必要なテールエッジの安定感を得る構造になっているということです。(他にも意味がありますが…)
ここがスワローテールのメリットにつながります。
では58PT…
全長に対して有効エッジがかなり短い。これは全ラインナップでU4と同じ最小値です。
単純に説明するとテールがPT(ピンテール)形状の為 テールの有効エッジが極端に短くなるということです。
この意味はエッジ安定感ではなく 緩く長いテールロッカーでボトム(ソール)安定感を得るということです。
・Sidecut.R…サイドカーブ ・Nose/Tail…ノーズワイド / テールワイド ・Waist…ウエストワイドについて
| 58PT | 58SW | 62SW |
| Sidecut.R | 8600 | 9800 | 9800 |
| Nose/Tail | 298/276 | 308/300 | 310/292 |
| Waist | 258 | 265 | 262 |
・Sidecut.R…サイドカーブは板本来のターンの大きさを現してます。
しかし、ターンの大きさはロッカーバランス、板のフレックスで違いが出ます。
・Nose/Tail…ノーズワイド / テールワイド
基本的に SNOWSTICK はテールワイドに比べノーズワイドが広い形状です。
それはパウダーでのテールの沈み込みを良くするためです。(パウダーでノーズが刺さりにくくなる)←(アクセルコントロールにつながる…後日説明します)
・Waist…ウエストワイド
SNOWSTICK は普通のスノーボードに比べ2cm程度広く設定されています。
それはパウダーでの浮力、ボトム(ソール)安定感を得るためです。
まとめ
まずはスペック全体(ロッカーバランスやフレックスも含めて)がひとつになって初めてひとつの板になるということ。
要は全長のみで取り回し安さや難しさを決めるのはタブー。
オイラが経験して感じたことは…
ただ長いから…ただ短いから…ただ太いから…ただ細いから…
取り回しにくいというのではなく
長いところに良さを見出す… 短いところに良さを見出す…
太いところに良さを見出す… 細いところに良さを見出す…
的な感じで「その板の長所を見出し、その長所を生かした遊び方をする」ということ。
例えでいうと〜
サーフィンやスケートボードに例えると…
ロングボードもあればショートボードもある。それぞれの良さを引き出して遊ぶ、ということです。
スノーボードってなぜか自分にあった長さに固執する傾向にあります。それは遊びの幅を随分狭めていると思いませんか?
オイラは短く早く動く板 SNOWSTICK U4 をいかにカッコよく乗るか。というテーマに出会い このことに気付かされました。
では みなさん、上手な人の定義は何だとお考えですか?
この部分はそれぞれ基準があると思うので答えは一つでは無いと思いますが、オイラはこう考えています。
どんなコンディションでも、どんな地形でも、どんな板を乗っても、その状況下で板の性能を引き出し楽しんで乗れる人。
これは状況、板の性能 それぞれ経験がないと成し得無い訳ですから、本当のウマさがはっきりと分かるところだと思います。オイラはここを常に目標にして楽しんでいるというわけです。
…と大分長文になりましたが、皆様の板選びのヒントにつながれば嬉しです。
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